2010年2月14日日曜日

宇宙への夢

アポロ11号が月面に着陸したのは1969年7月20日のことです。JJがまだ小学生の頃ですね。この時のことは一生涯忘れる事がないほど鮮烈な記憶として残っています。

小学生時代に両親に買ってもらって隅から隅まで熟読したのが学研発行の「原色学習図解百科」でした。各巻の巻頭にはその巻がカバーする50音に含まれるトピックが図解で特集されているのですが、その第一巻の巻頭特集が「アポロ計画」だったのです。理科大好きで、いささか変わり者少年だったJJはそれを繰り返し繰り返し読んだものです。その記事の中には、サターン5型ロケットの構造や、月までの行程(どの時点で何段目のロケットを切り離して、月着陸船が着陸中は指令船が月の周回軌道を回って待機していてなどなど)が図解で掲載されていました。

最初の月着陸ミッションとなるアポロ11号の打ち上げが近づくと、テレビの報道などもアポロのニュースで一色です。宇宙船が月面に着陸、そして船外に宇宙飛行士が出てくるとなると、もう、国民はテレビの前に釘付けでした。夏休みに入ってすぐだったと思いますが、冷房もない部屋のテレビの前にみんな集まって固唾を呑んでアームストロング船長の第一歩を見守ったものです。ヒューストンからの問いかけから、ちょっと遅れて入る月面上の宇宙飛行士の言葉からさらに遅れて西山千さんの同時通訳が聞こえてきたのをいまだによく記憶しています。(写真提供NASA)

途中あまりに暑くなって、大通りの向かいの菓子店までアイスを買いに行かされたのですが、自動車が一台も走っていなくて、歩道にも人気(ヒトケ)がなかったことがよく印象に残っています。

アポロ計画が終了してから、残ったサターン5型ロケットを利用してSky Lab計画がありましたが、一般人からするとイマイチ盛り上がりにかけました。そうこうするうちに、Space Shuttle計画が始まり、再利用できる宇宙船ということで、また注目を集めました。そして、国際宇宙ステーション(ISS)計画です。

ISSは1998年に締結された日米欧の政府間協定により着手され、最終的には、アメリカ、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) 加盟11ヶ国が協力して2010年秋の完成を目指し建設を進めています。

アポロ計画が冷戦期に国威発揚を目的としたものと捕らえるならば、ISSは冷戦後を象徴する事業といわざるを得ないでしょう。ISSは2020年まで運用するそうですので、今後は中国あたりも参加が期待されるのでしょうか?

昨年の12月から5ヶ月の予定で、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんがISSに滞在しています。JJの子供のころは日本人の宇宙飛行士なんて想像もできなかったのですが、今では当たり前(それでも非常に限られた人たちだけですが)のことになってしまったのも隔世の感です。

野口さんはインターネットアクセスできる環境があり、Twitterにしばしば情報を提供してくれています。それも宇宙で撮影した綺麗な画像つきです。版権の関係が明確ではないので掲載できませんが、特に秀逸だと思ったのはこの写真です。手前にISSにドッキングしているソユーズが見え、隣にはスペースシャトル・エンデバー(STS130で訪問中)スペースシャトルの貨物室からは、ISSの新しいモジュールNode3がロボットアームによって下ろされています。そして、一番奥には、わが国の実験モジュール「きぼう」が見えます。日の丸がまぶしいですね。

野口さんのTwitterアカウント名は、Astro_Soichi です。是非宇宙飛行士の呟きと数々の美しい写真を楽しんでください。

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