2010年6月27日日曜日

今日のビオトープ

その後、ビオトープ小の方は順調に推移しています。今日の水面の様子です。
なんかいい感じですね。実際のサイズは小さいので、水辺の盆栽のようなものですね。ちょっとカメラを引いて鉢全体を撮ってみましょう。
おや、左端のほうに花が咲いていますね。これは水中に植えたコインウォーターチェーンの花ですね。スミレのような可憐な花です。では花のアップ写真です。
 ビオトープ小の方はいいのですが、大の方が一寸まずい状況になってまして、藻類(アオミドロ)が大量発生してしまいました。ピンセットで取っているのですが、ぬるぬるして取りきれません。一度中身を空けて鉢を洗うという案もありますが思案中です。

ビオトープの世話をしていたら猫がベランダに出てきて覗き込んでいます。メダカなどにも多少興味を持っているようです。(でも節度を持った大人猫(?)なので、水鉢に手を突っ込んだりはしません)

 (追記)ビオトープ大の藻類に関しては、熟慮の結果「テデトール」を使う決断をしました。割り箸で鉢壁に付着したものをこそげ落とし、割り箸あるいはピンセットで遊離した藻を掬いあげ、また底土にから生えている藻もピンセットで取り除きます。またアマゾンソードのほうも藻が絡まった葉をはさみで切り取りました。30分くらいの作業で藻類は大分減らせたので、鉢を180°回転(太陽光のあたる壁面に発生していたので)させて終了です。これで一寸様子を見ましょう。

 注:「テデトール」とは園芸家が使う専門用語(?)で、害虫や雑草などを薬剤を使用せずに手で除去することを意味します。ちょっとかったるい作業ですが、生体にとっては一番安全な手法です。

2010年6月26日土曜日

Twitterに想う

最近Twitterに凝っていて、毎日のように何十回も呟いています。単なる呟きのときもありますが、JJはけっこう俳句、川柳、短歌なども好きなので、へぼながらそういったジャンルにも投句したりしています。また、Twitterを使った連歌(連句)も行われていて、初心者ながらそちらにも参加させていただいております。Twitterやっている人はネット廃人だけでなく、ネット俳人もたくさんおられます。

こういった文芸関係だけでなく、色んなジャンルの話題で見知らぬ人たちと緩い連携ができるのもTwitterならではの面白い現象です。Twitterを一回の呟きに140文字という制限(アルファベットでもカナ感じでも)がありますが、英語などの表音文字に比べて、我が漢字かな混じり文は圧倒的な情報量が込められます。Twitterが扱う呟きの12%が日本発と聞いたことがありますが、そんな日本語のコンサイスな表現力にも、その理由が隠されているかもしれませんね。

昔の映画で、邦題「ベルリン天使の詩」というヴィム・ヴェンダース監督の作品がありました。冒頭のシーン。登場してきた天使達は人間には見えないものの、人々の心の中の呟きに耳を傾けるのが仕事です。世界の色んな所で。図書館で、駅で、公園で、アパートで、職場で、心の中で呟く人たちに寄り添って、その呟きに耳を傾けます。

Twitterのタイムライン見てて、ふとそんな事を思い出しました。

2010年6月20日日曜日

ベランダのオアシス ビオトープについて

ええと、ここんところTwitterにうつつを抜かしてブログの更新をサボりまくっております。すみません。
で、Twitterのほうで紹介したビオトープにご興味を持つ方が何人かおられましたので、Twitterで書き切れないことをまとめてみます。Twitterは便利で面白いのですが、所詮140字制限があり、消えてなくなっちゃうものなので、まとめた情報を伝えるのには適しませんですね。と、いってもJJも園芸専門家ではありませんので、ご期待に沿えるかどうかはよくわかりませんが...

JJは植物や動物が好きで、子供のころから色々と育てていました。と、いってもそんなに本格的に取り組んできてたわけではありません。で、数年前から水辺の植物に興味を持って、ビオトープを始めました。ビオトープ園芸はそれほど難しくは無いのですが、そうは言ってもコツはありますので、色々と失敗もしました。現在は3シーズン目でしょうかね?

まずは参考書です。今はネットでも色々と調べられますが、JJはこれらの2冊を参考にしています。
 両方ともマリン企画が販売元です。

この世界も何種類かあって、
  1. 水槽の中で完全に水中で水草と魚類の世界を作る(水草水槽)
  2. 水槽の中で水中と水上で水辺の情景を作る(アクアテラリウム)
  3. 水鉢で水辺の情景を作る
  4. 水盆に水辺の情景を作る(水鉢レイアウト・テーブルアクアリウム)
のような流儀があるようで。それぞれ奥が深いものです。 1,2はかなり大掛かりで、手間も金もかかります。4はちょっとしたフラワーアレンジメントの一変形のような感じで、あまり恒久性はありません。ということでJJは3をやっております。

ビオトープという言葉は一般的な用語で、このリンクに小難しい定義がありますが、要は、ミニ生態系のようなものです。温度とか光とかを人工的に調整しなくてもある程度持続可能な生態環境を作ることを意味していると考えています。うまく作れば、水替えも不要(蒸発するので追加する必要はありますが)で、給餌しなくても生態系が維持できます。そのためにはバクテリアをうまく発生させることと、常に生態系のバランスを調整してやることが重要です。

と理屈はともかく、実際にどんな風に作ったかご紹介しましょう。下の写真は5月2日のビオトープ小の様子です。ビオトープ小は今年2年目ですが、昨年はホテイアオイのみの投入でした。底土は睡蓮の栽培に使う荒木田土です。荒木田土が無ければ普通の赤玉土(小粒が良いでしょう)でもかまいません。
とりあえず今年購入したホテイアオイだけが浮かんでいます。ホテイアオイは南方性なので冬越しできません。今年の冬は結構惜しいところまで持ちましたが、最後力尽きてしまいました。まあホームセンターで購入しても安いところでは100円を切りますから、毎年買ってもいいでしょう。もちろんこれでは寂しいので、植物を植えます。今年は水面に頭を出すのが欲しかったので、シュロガヤツリというカヤツリクサの仲間を購入してきました。この植物は、古代エジプトで有名なパピルスの仲間でもあります。
苗を購入したのは、横浜市営地下鉄センター北駅ガード下にある「ペットエコ」という熱帯魚屋さんです。ここは大手園芸店の「ヨネヤマプランテイション」の系列ですので、包装紙はそのように書かれています。苗の横にある長いピンセットは水草園芸用のもので、一本持っていると良いでしょう。
植え込み直後の様子です。植え込んだ直後は底土が巻き上がって、水が濁っています。

これだけだと多少寂しいので、近所のホームセンターで追加で水草を2株購入しました。ほうれん草のようなのがアマゾンソードで、もう一つがコインウォーターチェーンです。どちらも栽培容易品種のはずです。アマゾンソードの方は根を土の中に押し込むだけでは浮いてきてしまったので、水草用のおもりを巻きつけて植え込みました。

植えつけたところがこんな感じです。
上の写真は5月4日の撮影したものですが、その後丹精を重ねて、今朝の状態が下の写真です。
ホテイアオイではない浮き草は、ホテイアオイを買ったときに根についていたものです。これも涼しげではありますが、放っておくとあっという間に増殖してしまいますので、適宜間引きしてやります。水替えは特にしていませんが、結構蒸発が激しいので、週に一度は水を追加しています。

生体の方は、メダカがこちらの鉢には1匹います。あとは、ホテイアオイについてきたと思われる巻貝がいますね。蚊の発生を防ぐためにはやはりメダカなどを飼われることをお勧めします。ただし、あまり数が多いと生態系に問題を及ぼしますので、適度にしておきます。金魚でもいいのですが、金魚は結構大きくなりますので、それなりの覚悟が必要です。他にはドジョウなども候補になりますが、底土にもぐったまま出てこなくなった経験がありますので、お勧めはしません。他にはクチボソなども良いかもしれません。

水生植物の入手先に関しては近所のホームセンター、園芸店、熱帯魚店(水草水槽なども扱っているところ)などを探してみてください。もし見つからない場合や珍奇なものを求めるのでしたら、京都府に「杜若(トジャク) 園芸」という専門の園芸店があり、通販も取り扱っています。横浜のサカタのタネガーデンセンターでも水生植物は杜若園芸から仕入れています。

どうでしょうか?意外と簡単にできると思いませんか?思い立ったらぜひ挑戦してください。秋まではこの状態を維持して楽しめると思いますよ。

昨年のビオトープの記事はこのリンクです。昨年と比べると今年のはずいぶん進化しました。

注:便宜上園芸店などの店名やリンクがありますが、特に宣伝をしているわけではありません。