2009年9月26日土曜日

ベランダのビオトープ近況とホテイアオイの話

JJの家のベランダには植物たちがいっぱい暮らしています。普通のプランターがほとんどですが、夏場の楽しみのためにビオトープが2鉢だけあります。ビオトープ大(写真1)のほうは、昔取引先からもらった胡蝶蘭の鉢底穴に蓋をして使っています。こちらは底に赤玉土を入れて、上にホテイアオイを浮かべてみました。

<写真1:ビオトープ大>
ホテイアオイだけでは寂しいので、中にクロメダカ20匹とドジョウを5匹放しました。クロメダカは元気で、毎朝出勤前にえさをやりにベランダに出ると、えさ欲しさに水面に集まってきます。ドジョウはすぐに何尾か死んじゃったんですが、まだ残っていると思います。思いますというのは、ドジョウの方は底土に潜ったきり出てこないからです(土壌に潜るからドジョウなのかも?)。水面に浮いている浮き草はホテイアオイを買ったときにについてきた1片がどんどん増えたものです。
夏の盛りになるとホテイアオイも浮き草もどんどん増えます。浮き草が増えすぎるとメダカの給餌に支障をきたしますので、時々除去してやります。ホテイアオイもどんどん増えていきます。ホテイアオイは親株から匍匐茎のようなものを延ばして、その先に子株ができます。油断すると、鉢を覆ってしまいます。あんまり増えたので、匍匐茎の途中で子株を切り取って、ビオトープ小(写真2)の方に分家してやりました。
<写真2:ビオトープ小>

こちらの鉢の方は最初から水鉢兼用として作られたもので、付属品の蓋をつけてやって、底には荒木田土を入れました。こっちのほうには魚はいません。

ホテイアオイは真夏になると、可憐な花を咲かせます。どういうわけか本家のほうのビオトープ大の方は開花しませんでしたが、分家筋のビオトープ小の方は今年二回咲きました。株元から花茎が伸びてきて、穂状に薄紫の花を咲かせます。(残念ながら花の写真はありません。記事の最後にあるWikipediaのリンク先で見てください。)ホテイアオイは英語では「Water Hyacinth」というくらいなので、やっぱりヒヤシンスの花に似ています。

ホテイアオイは熱帯性の植物なので、横浜あたりでは冬越しできません。寒くなると枯れてしまいます。そろそろ秋なので株を整理して、それぞれのビオトープで一株だけにしました。全部枯れちゃったら、また来年の春にホームセンターで1株買いましょう。4月ころになると出回ります。株価は198円くらいです。1株だけ買えば夏場にどんどん増えます。

ホテイアオイは根を良く延ばして、水質浄化する能力があります。しかし、熱帯性の気候だと、どんどんどんどん際限なく増えていってしまい、始末におえなくなります。そのため、国際自然保護連合(IUCN)種の保全委員会が作成した世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World's Worst Invasive Alien Species)に選ばれているそうです。

写真3は2003年の6月にマニラで撮影したものです。マニラの旧市街(イントラムロス)の北端にスペイン植民地時代に建造されたサンチャゴ要塞があり、その北側に川(Pasig River)が流れています。
<写真3:マニラ市内を流れるPasig Riverのホテイアオイ>

要塞のほうから川面を眺めていると、上流から草のようなものが次から次へと流れてきて、澱みに溜まって行きます。なんだろうと思うと、これがなんとホテイアオイでした。上流からドンブラコッコとホテイアオイが漂着しては写真の場所に溜まって行くのです。ちなみに、写真右手が上流側で左奥が下流側です。

この位置はほとんど河口に近く、あと数百メートルでマニラ湾に注いでしまいますので、最後は海に流れて枯れてしまうのでしょう。それにしてもすごい勢いでした。
と、いうことで、今日は生命力がとっても強いけど可憐な花を咲かせるホテイアオイのお話でした。

ご参考:ホテイアオイの詳しいことはWikipediaのページをご覧ください。

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