2009年9月21日月曜日

カタバミの栽培

カタバミ(漢字だと「酢漿草」と書くようです)って、雑草ですね。

JJの育った昔の下町には、ほとんど緑がなくて、空気が悪かったですね。昔のことで、公害問題とか、光化学スモッグとかが騒がれていたころです。

身近に植物を感じることも少なくて、街路樹のスズカケの木以外には、道端の雑草くらいしか目にしませんでした。雑草の中でも、結構勢力のあったのが、オシロイバナで、夏になると赤や黄色や白色の花を咲かせます。花の終わった後に直径5mmくらいの種ができますが、これをつぶすと中から灰白色の「おしろい」のような粉が出てきます。子供のころは良くこれをつぶして遊びました。線路脇にはエノコログサ(別名ねこじゃらし)やヒメクグなどが繁茂しています。そして、地面に目をやると、スズメノカタビラやゼニゴケ、そして、カタバミの登場です。

JJは今は超高層マンションに住んでいますが、以前は芝生のあるところに住んでいました。芝生はきれいにしようとすると、結構手間のかかるもので、毎週末になると、芝生の手入れに熱中したものです。子供のころは、数少ない身近な植物として慣れ親しんだ雑草類ですが、芝生園芸家にとっては、百年の仇のようなものでした。

ある程度の面積の地面を特定の植物だけで覆うということ自体が不自然な発想なので、致し方ないのですが、芝生には当然雑草がいろいろと生えてきます。前述のヒメクグ、スズメノカタビラのほかに、ノチドメ、ネジバナなどなど、そして、一番手ごわいのがカタバミです。

カタバミは地下浅い部分に匍匐茎(ほふくけい)を延ばし、伸びた匍匐茎の途中から地上に顔を出します。ですから、一箇所を抜こうとしても、匍匐茎が残ってしまうと、またそこから芽を出しますので、厄介なのです。また、カタバミの匍匐茎は芝の匍匐茎の下部に回り込んじゃうこともありますので、丁寧に取り除く必要があるのです。カタバミを抜かずに放っておくと、匍匐茎での繁殖のほかに、花が咲いた後に鞘が生成され、そこから熟した種子がはじけ飛ぶので、どんどん増えていきます。

雨上がりの作業で、土壌が柔らかくなっていると、一箇所のカタバミを抜くと、匍匐茎ごと次々に「ポフポフポフっ」という感じで根こそぎ抜けることがあって、すごい快感です。

カタバミは日本では家紋の文様として広まっていて、五大紋(藤、桐、鷹の羽、木瓜、片喰(カタバミ))の一角を占めています。繁殖力が強いことから、子孫繁栄の願いを込めたものと考えられています。また、葉には蓚酸が含まれており、絞り汁は虫刺されに薬効があるようです。(JJは試してませんよ)

JJは超高層マンションのベランダ(30㎡くらいあります)で植物を栽培していますが、プランターに、時々カタバミが生えているのを見つけることがあります。いつもは抜いて捨てているのですが、今日は秋のせいか何となくいとおしくなって、栽培を試みることにしました。写真のようにガラス鉢に植えてハイドロカルチャーにしてみました。カタバミがハイドロになるのかどうか判りませんが、頑強な植物なので、きっと根付くことでしょう。

こうやって見ると、葉の形もハート型で、結構かわいいですね。

(参考:Wikipediaの「カタバミ」の項です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F

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