2009年9月23日水曜日

使われなくなった言葉たち

最近は昔に比べるとなんでも便利になりましたね。JJが高校生くらいのときは、携帯電話もなければ、コンビにもなかったし、パソコンもインターネットもなかったですね。でも、JJにとって何が一番便利になったかというと、やっぱりインターネットですね。

JJ子供のころは、質問魔だったようで、親や兄弟に「どうしてXXXXなの~?」てしつこくしつこく聞いていて、周りは辟易していたようです。そいういう訳かどうかは判りませんが、小学校の低学年のころ親が百科事典を買ってくれました。確か、学研の「原色学習図解百科」という子供向けの百科事典でした。挿絵や写真も豊富に入っていましたね。子供のころはこの本が大好きで、隅から隅まで読みました。 特に第一巻の最初の部分に挿入されていたアポロ計画の特集記事は夢中になって何度も見たものです。

何でそうなっているのか、という疑問を持って、それが解決(納得)するのはとても嬉しいですね。知的興奮を覚えます。でも、そんな知識が現実の問題解決に役立つかというと、また違う次元の話だったように思います。

今は、インターネットで検索すれば大抵の答えが書いてあります。これってすごいことですね。昔は疑問を持ったら、図書館に行って書いてありそうな本を探して、調べなきゃいけなかったけど(また書いてある本を探すのも骨だったけど)、今は自宅の机の前に座って、キーボードを叩けば、何らかの、もっともらしい回答が得られてしまいます。

代表的な検索エンジンのGoogleは動詞化していて、日本語でも「ぐぐる」という言葉ができていますね。以前JJが見たアメリカの映画で、子供が母親にしつこく「どうしてXXXXなの~?」って質問するシーンがありましたが、それに対して、母親は「Google it!」と答えてましたので、英語でも動詞化が見られます。

で、話は変わりますが、先日の「もんじゃ」の時に「どんどん焼き」という言葉を調べたのですが、他にも子供のときには使ったが、今は使わなくなってしまった言葉を調べてみました。JJの母親は以前書いたように江戸っ子で、何代か前は江戸時代に湯島天神の門前で酒屋を営んでいたということですから、すべて江戸で使われていたものだと思います。ちなみに、湯島は山の手台地の上ですから、厳密に言うと下町ではありませんね。

おつけ:一日は朝食からはじまります。朝食には「おつけ」がつき物です。これは辞書で引くと「御付け」あるいは「御汁」と書くようで、ようは「味噌汁」のことです。丁寧に言うと「おみおつけ」ともいいますが、今では使わなくなってしまいました。落語の中ではたまに出てくることはあります。

おてしょ:朝食のメニューは、おつけとおしんこと、生卵と、炙った海苔ですかね。昔は味付け海苔ではなく、焼き海苔でもなかったので、干し海苔を火で炙って香ばしくなったのを小さく切ってご飯と一緒に食べたものです。そんで、醤油をつけるのに使う小皿のことを「おてしょ」と言いました。これも今では聞きませんね。どうも「手塩皿」から来た言葉のようです。

きびしょ:朝食と一緒に、あるいは食後に日本茶でも飲みましょうか。そこで、日本茶を入れる道具を「きびしょ」と言いました。これは急須のことです。これはなんでも中国伝来の茶器で「急焼」というのがあって、急須よりも薄くて直火にかけるもののようです。この「急焼」の唐音読みからきたのが「きびしょ」だそうです。



<戦時中の食卓>

えもんかけ:朝めしを食べたしそれじゃぁ出かけようか、ってんで上着を羽織るんですが、上着がかかっているのが「えもんかけ」。今で言うハンガーですね。これはもともと和服をかける「衣紋掛け」から来たもので、洋風用のハンガーのことも昔は「えもんかけ」と呼んでいました。今では使われない死語(この言葉は好きじゃないですね)ですが...


こういった言葉たちは方言だとばっかり思っていたら、実はそうでもなくて広範囲で通用していた事がネットで調べると判ります。いつの間にか、人々が忘れ去ってしまった、古語みたいなものですかね?

こんなことを調べられるネットってやっぱり偉大です。

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