えっと、ブログ更新をずいぶんサボってしまいました。読者の皆様すみません。
で、横浜開港祭が開催されて、臨港パークなどで色々な催しがあったのですが、そちらには行かずに、新港埠頭で行われた海上自衛隊の護衛艦「しらゆき」の一般公開に参加しました。
赤レンガ倉庫に着いたら、ちょうど体験航海(事前申込み制)の乗客を乗せて出航してしまうところで、次の一般公開時刻まで、1時間ほど北朝鮮工作船(海上保安庁の基地に隣接して常設展示をおこなっています)などを見て時間を潰しました。待つこと1時間。
はい、埠頭に戻ってきました。手荷物検査を受けて乗船の列に並びます。色々と事業仕分けの影響などもあるのか、手荷物検査の隊員達も、案内してくれた隊員達も、とても物腰が柔らかく、親切でした。「しらゆき」は基準排水量2,950トンと、それほどの大型艦船ではありませんが、そこは軍艦、近寄ってみると威厳があります。
いよいよ乗船です。乗り込み口のところにはこうやって船名の入った垂れ幕が用意されています。昨年大桟橋にイージス艦の「きりしま」が来たときにも見学をしたのですが、そのときとは異なり、甲板だけでなく船の内部にも入ることができました。後部にはヘリコプター用飛行甲板があり、通常はHSS-2B/SH-60Jが1機搭載されていますが、当日はありませんでした。飛行甲板の後ろ、一段低い後部甲板に艦対空ミサイル、シースパローの8連装発射装置が見えます。
最後部に翻る軍艦旗がクールですね。ヘリの格納庫では、海上自衛隊グッズの販売や、制服を着ての記念撮影コーナーなどがあり大変賑っておりました。艦内に立っておられた隊員達も、見学者のつまらない質問にも真剣に答えてくれて、対応も親切でした。自衛隊を国民にアピールしたいという強い気持ちが伝わってきます。
今回は艦内を見学することができました。一部の隊員達は執務中であり、真剣さが伝わってきます。艦内の階段は非常に狭く角度も梯子のように急です。見学者は階段を降りるときに梯子の様にステップ側を向いて下りていましたが、隊員の方に聞いたら「自分らは危険なのでそういう降り方はしません。」とキッパリ。最初は階段の上り下り等も徹底的に訓練するようです。
ここは操縦室といって、機関、発電、艦内監視の制御板が設置されています。「しらゆき」は昭和58年就役ということもあり、ちょっと古めかしいですが、計器が一杯付いていますね。ブリッジからの指令に基づき、ここでエンジンの出力などを制御しています。この部屋は7名の3直体制で運用するそうです。
ちょっと武装のほうを見てみましょう。これは68式対潜短魚雷3連装発射管ですね、右舷と左舷に1基づつ装備されています。若い隊員の説明では魚雷1発4,000万円とのこと。たっけ~!
これはMk15Mod2 20mmファランクスCIWSです。右舷と左舷に合計2基装備されています。上部の白いドームの内部にレーダーが格納されており、弾道と目標をレーダーで観測して自動的に射撃を行います。1分間に4,500発の20mm弾を射撃し、艦に近づいてくる対艦ミサイルや航空機から自艦を守ります。米国海軍では非公式にR2D2とも呼ばれているそうです。
誤解を招くといけないのですが、JJは決して好戦論者ではありません。しかし、人類の歴史を振り返ると、ほとんど戦争の歴史であり、放っておけば、わが国も常に他国との軍事的緊張の可能性は孕んでいます。そういう場合、友愛と話し合いとで丸腰で国を守れるわけではありません。やはり、自衛のための軍事力は非常に重要なのです。
最近のソマリア沖における海賊対処や各種PKO、また災害救援活動などに見られるように、海上自衛隊の活動は多様化しています。日本の国土は世界第60位ですが、EEZ(排他的経済水域)の面積は世界第6位という海洋大国です。北朝鮮などによる東アジアの緊張が高まる中、日本の経済活動の源泉でもある海上輸送(シーレーン)防衛を確保するためにも、海上保安庁などとも(実際には米海軍第7艦隊とも)連携して任務を果たして欲しいものです。
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