2016年4月16日土曜日

天災は忘れたころにやってくる

2016年(平成28年)4月14日21時26分(JST)頃に、熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5(暫定値)・最大震度7地震が発生。気象庁はこの地震を「平成28年(2016年)熊本地震」と命名し、4月15日に発表しました。突然の大地震、しかも最大震度7ということで、震撼しているうちに、立て続けに大きな余震そして、4月16日午前1時25分には本震とみなされるマグニチュード7.3の地震が発生しています。JJの住んでいる横浜でも本震については揺れを感じました。

 ニュース映像で被害の状況を目にするにつけ、胸が痛みます。また今現在すでに30名以上の尊い人命が喪われた事に深く哀悼の意を表します。

2011年3月11日の東日本大震災から5年が経過し、地震の記憶も薄れかけていましたが、今回の熊本地震を見て、やはり地震はいつ起こるかわからないものだなと、改めて感じました。

日本にいかに地震が多いかというとこのサイトにまとめられていますが、世界中で発生するマグニチュード6以上の地震の20%はなんと日本に集中しているそうです。日本はユーラシア大陸の端なので、色々なプレート(ユーラシア、北米、太平洋、フィリピン海)がぶつかり合って、地震が発生しやすいようです。またプレート境界以外にも活断層(これもプレートのぶつかりあいが原因で発生するのでしょうが)が至る所にあり、活断層でも地震が発生します。今回の熊本地震はプレートではなく活断層が原因とされています。

日本は美しい島国で気候も良いのですが、自然災害は非常に多いですね。地震に限らず風水害も毎年この国を襲います。しかし、自然災害も戦災も乗り越えてきた日本人には、我慢強く乗り越えるだけの強さが備わっています。この国に暮らす以上は宿命ですので、災害には日ごろから備えておかなければいけませんね。

そんなことを思い起こさせてくれた地震でした。

タイトルの「天災は忘れた頃にやってくる」という文言は、明治から昭和初期にかけて活躍した物理学者の寺田寅彦の言葉と言われています。単純にして深い言葉ですね。しかも五七五の形式を取っていますので、警句としても語呂が良く覚えやすいです(俳句や川柳とは呼べないかもしれませんが)。寺田は随筆を良くし、夏目漱石とも親交があったので、俳句の素養もあったのでしょう。「天文と俳句」という一文も著しています。ちなみに青空文庫に上がっていますので、リンク先で読むことができます。

下表は2016年熊本地震で発生した規模の比較的大きい地震のリストです。これ以上増えないことを祈ります。


発生日時 震央 震源の
深さ
地震の
規模
最大震度
前震 4月14日(木)21時26分頃 熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度) 10km M6.5 7 益城町
4月14日(木)22時7分頃 熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度) 10km M5.7 6弱 益城町
4月14日(木)22時38分頃 熊本地方(北緯32.7度、東経130.7度) 10km M5.0 5弱 宇城市
4月15日(金)0時3分頃 熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度) 10km M6.4 6強 宇城市
4月15日(金)1時53分頃 熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度) 10km M4.8 5弱 山都町
本震 4月16日(土)1時25分頃 熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度) 10km M7.3 6強 南阿蘇村 菊池市 大津町 宇城市
合志市 熊本市中央区・東区・西区

余震 4月16日(土)1時44分頃 熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度) 10km M5.3 5弱 玉名市 大津町 熊本市西区・北区
4月16日(土)1時46分頃 熊本地方(北緯32.9度、東経130.9度) 20km M6.0 6弱 菊陽町 合志市 熊本市東区
4月16日(土)3時3分頃 阿蘇地方(北緯33.0度、東経131.1度) 20km M5.8 5強 阿蘇市 南阿蘇村
4月16日(土)3時55分頃 阿蘇地方(北緯33.0度、東経131.2度) 10km M5.8 6強 産山村
4月16日(土)7時23分頃 熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度) 10km M4.8 5弱 熊本市東区
4月16日(土)9時48分頃 熊本地方(北緯32.9度、東経130.8度) 10km M5.4 6弱 菊池市
4月16日(土)16時2分頃 熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度) ごく浅い M5.3 5弱 嘉島町 宇城市 熊本市西区

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