イタリアは石造りの建物が多く、地震など無いのかと思いがちですが、意外と頻繁にあります。1997年にイタリアのアッシジで起きた地震で、聖フランチェスコ大聖堂(ジオットのフレスコ画で有名)が被害にあったのはまだ記憶に新しいですね。このリンク先に世界の地震分布の地図があります。ちょっと凡例が良くわかりませんが、南ヨーロッパ、すなわちフランス南部からイタリア、旧ユーゴそしてギリシャを通ってトルコに至るあたりは結構地震が多いことが分かります。
地球のプレートでいうと、イタリアはアフリカプレートに乗っていて、ヨーロッパプレートにぶつかるあたりが隆起してアルプス山脈になっているようです。したがって日本と同じでプレート境界にあたり、その結果、火山や温泉や地震があります。
その昔、1990年代の初めに米国に住んでいたことがあり、その間、夏休みに3週間程度時間があったので、イタリアを旅行したことがありました。大まかな旅程は、米国→(飛行機)→ウイーン(オーストリア)→(寝台列車)→ベネチア→(レンタカー)でイタリア中部巡り→ミラノ→(飛行機)→米国へ帰国のような感じで、ちょうど5月か6月の初夏の気持ちの良い気候で、なかなか楽しい旅行でした。
イタリア中部巡りは日程的にも余裕があり、またレンタカーでの移動ということもあって、普段はいけないような場所を訪れようと思い、旅程も凝ったものを事前に用意しました。その時に訪れたのが、表題にある Civita di Bagnoregioという町でした。
ここは非常に変わった場所で、いままで訪れた中でも強く印象に残っています。
Civita di Bagnoregio遠景 |
町の中 |
町の中は典型的な古いイタリア風の集落で、人口も少ないせいか、とても静かでした。なぜか猫がたくさんいたのを覚えています。
地震が作り出した奇跡のような風景です。ツアーの旅程に入ることはないでしょうが、もしも時間に余裕のある旅をするのであればお勧めの場所です。
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