ええっと、前回は横浜から筑波山が見えるかという記事でしたね。今回は千葉県ですね。千葉県というと、横浜から行くには東京を抜けていく必要がありますので、地面上では遠いのですが、東京湾というのは奥のほうこそ広がっているものの、入り口のほうは結構すぼまっているので、楽勝で見えてしまいます。
JJの家から対岸を見ると、君津や富津あたりが見えます。
ベイブリッジのちょっと右側で煙を上げているのは新日鐵君津製鉄所です。また写真の右端に見える煙突は東京電力の富津火力発電所です。港内では遊覧船のロイヤルウイングが航行していますね。
もう少し右側を見るとこんな感じです。
写真中央に遠くもっこり見えるのが鋸山ですね。インターコンチネンタルホテルの左側にちょっと出ているのが観音崎(神奈川県側)です。夜になると観音崎の灯台の光が見えます。今日は大桟橋にクルーズ船のパシフィックビーナスが停泊していますね。
もうちょっと左側を見るとこんな感じです。
風力発電用の風車の奥に水平に見える白い線は東京湾アクアラインですね。海ほたるの奥に見える煙突は東京電力の姉ヶ崎発電所でしょうか?
横浜駅から新日鐵君津製鉄所までは直線距離で24kmしかありません。戦艦大和の主砲だったら十分射程圏内ですね。
東京湾の入り口は浦賀水道と呼ばれていてもっとすぼまっています。そこをひっきりなしに貨物船やタンカーが航行しています。最近は乗りませんが、東京湾アクアラインが完成する前は南房に行くのに、久里浜から東京湾フェリーに乗ったものでした。フェリーは航行船舶の多数行き交う浦賀水道を横断しますので、船上で見ていると、右から左からやってきては目の前を掠めていく他の船舶に、よくぶつからないもんだと思って、ひやひやしたものでした。
東京湾は強制水先区といって、一定以上の大きさの船舶は水先人(英語だとPilot)を乗せることが義務付けられています。(船長の経験や船舶の種類(たとえば米軍の軍艦)などによっては免除されるようです)水先人というのは、一般にはなじみがありませんが国家資格で非常に取得が難しい難関資格との事です。水先人は地形や潮流などを熟知し、船長に対して操船の補助をします。収入は良い(開業医程度と聞いています)職業のようですが、荒れた海を小船で乗り付けて縄梯子で貨物船に乗り込んで...といった荒業も要求されますし、船舶事故を起こしてはいけませんので大変責任の重い職業だと思います。
水先人は船舶の安全を守るための大事な業務を担っているのですが、色々な職業があるものだと感心します。日本水先人連合会のホームページに詳しいことが記載されていますので、一読してみてください。ホームページには縄梯子(パイロットラダーというそうです)で船舶に乗り込む水先人の写真が掲載されています。
ちなみに、ここに水先料表が掲載されています。
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