2009年10月11日日曜日

イヌ派 vs. ネコ派 (旧文部省はネコ派だったのか?)

JJは生き物の世話をするのが好きで、猫の他にも色んな生き物を飼っています。また、今までも色んな生き物を飼ってきました。猫の他にJJの家にどんな生き物が生息しているのか、追ってこのブログでご紹介しましょう。

まあ、色んな生き物があって、色んなペットがいますけど、やはり、ペット中でも双璧はイヌとネコになりますね。どちらも古くから人類のペット(あるいは家畜)として飼育されてきて、両方とも人類になつき、かわいいですね。




JJはネコ派ではありますが、イヌも飼ったことがあって、嫌いじゃないですよ。イヌは人間に良くなつくのでかわいいですよね。家人が帰宅すると、もう喜んで、シッポを振りまくりで、後足立ちになって、前足を人の腰位置に飛びついて、もうかわいいですね。Man's best friend と言われる所以は確かにあると思います。

子供のころ飼っていたイヌ(たぶん日本スピッツの雑種だと思います)は耳がすごく良くて、家の自家用車が最寄の信号まで(50mくらい先になります)来ると、車の姿は見えなくても、もうエンジンの音で聞き分けて、そわそわしながらシッポを振ってくるくる回っていたものです。

それにひきかえ、現在の我が家の猫なんて、家に帰ってきても廊下にちょっと顔を出して、「帰ってきたか、ふんっ。」っていう感じです。でも、イヌのちょっと痛いほどのなつきように比べると、猫のそんなクールなツンデレ感がネコ派にはたまらないですね。

どうも、イヌ派には外向的Out Door派の方が多く、ネコ派には内向的In Door派の方が多いようにも感じます。接点はあまりないのですが、お互いを尊重したいですね。

BTW (By the way のことですよん。)生物学には分類学というジャンルがあります。これは18世紀の博物学の時代に、(今上天皇陛下も高くご評価されている)リンネ先生が大成した学問で、生き物をその類似性に応じて近縁関係に沿って分類するものです。しかし、いささか古臭い感じはありますね。大学の湿って暗い廊下の木製の戸棚に並んでいるホルマリン漬け標本のガラス瓶と黴臭いにおいを連想しちゃいます。ところが、近年になって、分子生物学の進展により、DNA解析によって遺伝子レベルで種の近縁関係が解明されるにしたがって、従来の見識が覆されるようなこともあり、分類学が再び脚光を浴びているようですよ。

ところで、ネコは分類学的には以下のようになります。

動物界・脊索動物門・脊椎動物亜門・顎口上綱 ・哺乳綱・獣亜綱・北方真獣類 ・ローラシア獣上目 ・ネコ目(食肉目) ・ネコ亜目 Feliformia・ネコ科 Felidae・ネコ属 Felis・ヤマネコ種 F. silvestris・イエネコ亜種 F. s. catusまたは F. s. domesticus

ふうっ、長いですね。JJの専門分野でもありませんので、途中何か抜けてるかもしれませんが。抜けてたらごめんなさい。

それで、上のほうの枕詞はどうでもいいんですが、ネコ目以下に注目してください。

最新の分子生物学を活用した分類法ではネコ目(なんか「ねこめ」みたいですね)の下には、ネコ亜目とイヌ亜目があり、イヌやイタチ、クマ、アシカ、アザラシなどはイヌ亜目のほうに属しております。

イヌ類とネコ類を統括する「目」は「食肉目」ともいいますが、同時にネコ目とも言います。食肉目は学名でCarnivoraといいますので、直訳するとどう考えても食肉目が正しくて、なんでネコ目なのかちょっと不思議です。

この件に関しては教えてgooの記事がありますので参考にしてください。この回答を転載しますと、「食肉目(Carnivora)をネコ目と言い換えるようになったのは、1988年文部省の「学術用語集動物学編」において、目以下の名称をすべてそれぞれの動物群を代表する動物名に変える、という改定がなされたためです。」確かにリンクの学術用語集動物学編で検索すると、「ネコ目(食肉目)」と書かれています。

それじゃあ、イヌ科とネコ科とどちらが種類が多いかというと、イヌ科:14属34種に対してネコ科:6属36種ということだそうです。

すると食肉目を代表する動物名として「ネコ」が選ばれる必然性はあまりなくて、選んだ方の好みだったのか、用語選定委員の投票か何かで決まったのか、経緯はわかりませんが、とにかく、「食肉目=ネコ目」を決めた方はネコ派だったのではなかったかと推測します。いやぁ、ネコ派の先人たちの功績に感謝したいですね。

ちなみに、最近ではイヌ派の巻き返しもあり、「食肉目(ネコ目)」とネコを括弧のなかに押しやろうとする動きもあるようです。なんとかネコ派には今一度がんばって欲しいですね。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。

    ほほぅ、ミーさんは(というか猫は)器用な動きをしますねぇ。自動水栓を巧みに操って水飲み、ですね。やっぱり猫ってこういう所が犬より面白い。

    犬も人懐っこくてかわいいですが、なんというか必要以上に(?)積極的すぎるような気もして、猫たちのクールさの方が生き物らしくて好きです(自分もそう言う所があるような気もします)。

    でも、猫ってねこじゃらしなんかで遊んでやると、犬以上に積極的に暴れるようにかかってきますよね。そのギャップが面白かったりします。うむ、これがいわゆる 『ツンデレ』 って奴ですかね(笑

    返信削除
  2. Harrisonさん、コメントありがとうございました。

    蛇口は自動水栓ではなくて、人力水栓なんですよ。猫が水を飲みたくなった時に、人間のところに来て水栓を開けるように催促します。

    一応ボールに入れた水も置いてありますので、誰もいない時はあきらめてそっちの水を飲んでいます。結構手間がかかりますね。

    返信削除